恐らくは描かない断片。
永遠は誓えないから…
いつだって 希の全てが叶わないことなんか知ってる… |
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「…私、ひーちゃんにも幸せになって欲しいって、 思ってはいたけど、 まさかウチの浅葱ちゃんを見初めてくれちゃうとはねぇ」 「俺は赦してないぞ、百彩、考え直せ」 「イヤ」 「娘から離れろっ」 「無理よアナタ、ほら」 「わーん」 「浅葱ちゃんそんなにひーちゃんがいいの? しょうがないわねぇ、この面食いv」 「っ1歳にもならない娘が判るわけないだろうっ」 「あら、女の子は早熟なのよ、 ひーちゃんは性格は問題ありまくりだけど、 顔だけは良いから、 孫の顔が楽しみだわぁ」 「俺は赦してないっ」 |
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延命を、望まなかった筈もない… 出来る全てを行使して… やれる全ての手段で、 考えられる何もかもを尽くした。 少しでも長く、傍にいたい… だけど……
逆らえるもんか… |
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『ラットでの経過は良好だ 寿命は倍以上に伸びてる。 初期の問題は克服してる。 ……だけど… 我々はカレラの精神の領域までは踏み込めない。 彼らの本当なんか計れない。 痛みや苦痛を訴える数値は認められないとしても… その緩慢さは彼らの精神の破壊を意味してないだろうか…』 |
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傍にいて 傍にいて 傍にいて… 叶えられなかった全て 僕はそんなにも多くを望んだのか |
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<墓前にて>
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「…思い出さないのは、今満たされているからだね…きっと。 僕には時間がある… それを分け与えることは出来ない… だけど、関わった全ての記憶は僕の中で永遠だ。 何一つ無駄なことはない。 どんな経験も、一つ残らず僕の糧で、僕を創っている。 全ての礎に、敬意を表す… 「ありがとう…」 君たちに逢えたことが僕の命を支えてる…。 「ひーちゃん、遅かったのね」 「…ごめん、懐かしくてね」 「一杯お話できた?」 「できたよ、彼はいつでも浅葱ちゃんのことばかりだ」 |
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