遠く蝉時雨

 

あの頃の友だちは もうダレもいなくて
今を共にするのは 別の友だち
足早に通り過ぎてく 振り返ってはくれないヒトタチ
噎せ返るような湿度と気温に
負けないくらいの キミの体温
記憶の中 褪せていってはくれない



蒼すぎる青の向こう 捜してもキミはいなくて
伸ばした腕は重力に抗うのに
掴めない何もかもは 零れ落ちる砂粒と同じ
音もなく吹く風が ゆるく体温を奪う頃に
遠く響く蝉時雨と 閃く遠雷
『怖いね』と呟いた声を聞いた気がして
振り向けない
キミがいないこと もう思い知らされたくはないから



流れてる筈の時間
僕の中に訪れる筈の変化
いつか別の恋を見つけて
でもキミがそれを赦すことが赦せない
僕を赦さないで きっと赦さないで
だけどキミが微笑む顔しか思い出せない
今はまだ
鮮やか過ぎる夏の記憶

 

 

猫耳少年合作/ねこらぼ

 


「ねー みおもうお腹すいたよ?」
「…ごめん 先にお帰りよ」
「だぁめ」
「みお…」
「だって みんなで食べた方が美味しいv
 おかーさんのぷりん持ってきたよ
 分け合った方が甘いの クリス知らないの?」 



いつまでも耳に残って。

「…知ってる」

忘れたくても 忘れられない
だって キミが教えてくれた事だから 



遠くに聞こえるのはキミの声?

流れる時間の早さがキミとぼくとを隔てている
共有できる時間は一瞬で
振り返る余裕もないほどに


傍らで聞こえるのはキミの声?

むせ返るような温度と気温に
負けないくらいのキミの体温が

ぼくを不安にさせる 



キミに出逢ったのは春

まだ肌寒い午後

君と過ごした幾つもの四季
何時が一番だなんて数えられない

「クリスー?」
「…ごめん…帰ろうか…」
「うんv みおねー夏の匂いすきー」
「え?」
「暑いの 元気になるよね」
「………」

ぼくの苦手な夏
キミの好きだった夏…

 

 

Blueさんとみずき*すいさんと

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