仔にゃんこにっき。

らいとにっき。

おうじとりょくとゆうえんち
じゅーすのんでこれかいてるあいだりょくはけんぱ　ふうせんがゆれるのがたのしい
りょくかかないのってきいたらあとでかくんだって　らいとはみながらじゃないとかけない
りょくずっとひかるのことばっかいってる
おうじがこんどはりょくがひかるをつれてきてあげればいいって　りょくもうみちおぼえたってすごいなぁ


「描けた？」
「もうちょっと〜」
「らいとじょうずだね」
「あのね　りょくひかるいないからさびしいんだよ」
「…そうだね、らいとは？　灯いたほうがいい？」
「うん　ひかるいるほうがりょくうれしいんだよ」
「らいとは？」
「りょくうれしいほうがうれしい」
「……そっか…」


ちょっと複雑。

りょくにっき。

おりがみおしえてもらった　ひかるのがっこのともだちまいにちくる
あおいさんはー　ってまいにちきく
ももちゃんはだいたいいるけどあおにぃはばいとがおおい


「りょく　ばいとってなに？」
「ばいと？　ひかるもいくね？」
「たのしいのかな？」
「楽しいよ、お金になるんだ」
「おかね？」
「おこづかい？」
「そ、働いてもらうお金」
「あ、そういや灯、ねーさんが次はいつ来るんだって」
「へ？　行かねーよ？　あと俺夏休みだもん。ねー、りょく」
「ねー？」
「らいと、今度は何処行こうか」
「あおいとりさん」
「とりさーん」


どうやら王子に釘刺された模様。
らいとの欲求が少ないのは周りの様子見ちゃってて、上手く言えないからだよと。

りょくにっき。

ひかるのくっきーと、ももちゃんのびすけっと、ありさんはどっちがすきだろう？
りょくはひかるのばたぁさんどがすき。
ももちゃんのきいちごのたるとすき。
ままのれもんけーきもおいしい。
らいとはひかるのましまろがだいすき。すのーまんのかたちりょくもつくったのたべた。

りょくにっき。

ぶどういろついてきた。
むしさんがはっぱおいしそうにたべてたよ、
ぶどうのほうがおいしいのにね。

庭師がぺしっと摘まんで捨てたらりょくは泣くかも知れません。（まだりんこさんいません；）

灯君が義弟くんたちを連れてきた時はどうしようかと思ったけれども、
もう、もう、なんて素直で可愛い子供たちなのかしら？！
普段小生意気で暴れん坊たちばかりを相手にしているからかしら、自己主張ばかりでこまっしゃくれた勝手なコドモタチに慣れ過ぎていたのね、私。
そうよ、子供はこんな風に無邪気で素直でなくちゃいけないわ！！
大自然に感動し、澄んだ空気に、木漏れ日に、小鳥達にココロを弾ませて！！
言われた注意は良く聞いて、素直な「はい！」ぁああああ、なんって可愛いのかしら？！
子リスたちに喜ぶこの姿！　可愛らしいのは子リスよりも寧ろこの子たちよ！！
工作なんてばかばかしいやと走り回るジャリドモとは段違い！

「せんせー、かにさんできたー」
「のりくっつけたのとれない？　だいじょうぶ？」
「大丈夫よ！！　センセイがそっと持って帰って上げるからね！」


「なぁ…梅ちゃんセンセ、テンションたけぇな」
「…つかさ、さっきから声に出てるって解かってねぇのかな…」
「灯、いいのかアレ…」
「…よくないっ、全っ然よくないっ、何で俺ばっかり働かされんの？！」
「……まぁ、ガンバレ」
「手伝えよ？！」
「てかお前くらいだよ、飯ごうで飯炊けんの、よっしく、とにかくよっしく」
「梅ちゃんの飯だけは食いたくない」
「炊飯器ですらまともに炊けないからな…」
「りょく…らいと…」（Ｔ　Ｔ）