平和な日。

 

将を射んと欲っすれば。

バレンタイン編。

マメな男千種。

意外に普段から結構仕事するヤツ。

なので感謝してますvと言う意味でも貰いは多い。

珊瑚。きっぱり女は嫌い。

予防線は幼少期からばっちり。

にも拘らずやはり紅もチョコを貰ってくる…。

故にイライラシーズン。

意外にもてるらしい蒼。

しかし無関心が過ぎて対象外意識。

 

テンパリングは任せたわよ!

と女の子たちに囲まれる理由に気付かない。

王子はきっと、貰うよりもあげる立場で考えちゃってるような気が…。
機会あらばと(笑)なければ機会を作りすらする男(笑)


「…蒼、甘い匂いがするね?」
「………しばらくチョコは食べたくない…」
「え?」
「……女って解らん…あんなにチョコ作って何するんだ?」
「……あぁ、バレンタイン?」
「本命なら一つ作れば十分だろう」
「……だねぇ?」
「…チョコレートは温度管理が大事なんだ…だからそれを自分でやるからこその手づくりだろうに」
「…そうだね」
「全部俺にやらせて意味があるのか…」
「……それは、オレが食べたいかもね」
「アンタはそう言うと思った」
「……ラッピング済み?」
「連中が」
「……何人でやってたの?」
「8人」
「………そっか…それで蒼にもくれたんだ?」
「もー食えない…」
「…そっか…」よしよし


「蒼のばか、絶対気付いてないよ」
「だよね、あの朴念仁」
「まぁまぁ、それが蒼のいいとこでもあるんだから」
「バカじゃないのーっ、こんなにイイ女が揃ってるのにー」
「受け取ってくれたじゃない」
「当日だったらスルーよ」
「まぁね、『ばっかだなー、本命って逆じゃん、
 貰う側から本命でなきゃ気色悪くて
 手作りなんか食えないに決まってる』って、
 珊瑚のバカが言ったのよ、昔」
「珊瑚…アイツ滅多に学校なんか出てこないくせに」
「昔わざわざ学校に、店に出すようなチョコレートケーキ持ち込んで紅に食べさせてたのよ?!」
「…ソレ見て渡せなかった子が何人いたのやら…」
「アレ見ちゃったらね…」

多分王子にはちゃんと読めてるんだろうなぁっ(笑)

友チョコの顔をして…切ないねぇ…

さすがに解ってるじゃん、王子…。

 

危険物処理班。

由の健康を害する恐れのある物は排除!

焼却処分は任せろ体勢の将馬…甘いんだよお前が…;

 

「よし、コレで終了」
「んじゃこっちもよっしく」
「ばぁか、テメェでやりやがれ」
「うわぁっ、将馬さん、何やって」
「バカ野郎、こんな危険な物由に食べさせるわけに行かないんだよ、何入ってるか判らん」
「想像はできるけどな」げそっ
「だからってそんなのスタッフがやりますよぅ〜。
 どーすんですかファンに見られたら〜」
「んなへまするか」今更
「にしても、さっきのお前キッツイナ〜」にやにや
『良、誰か1人のだけを受け取るわけにはいかないだろう』
『…あ…そうか……そうだね! さすが兄さんだっ』
いや、さすが、咄嗟によく出るよ、参ったね」
「……お前はソレ全部食ってろ」
「い、や、だ、ね」

 

良ちゃんのチョコは
「あーやっぱココ来たらあると思ったんだv」
「どしたの、灯?」
「ほら、ウチ大所帯じゃん、足りなくってさぁ」(当然の如く引取り体勢)
「……まぁ、いっけどね?」
「加工すんの?」
「んー、色々とね〜、ショコラムースとか食う?」
「食べるv」
「んじゃ食べに来いよな」

毎年そんな感じ。
「……灯も相当貰ってる筈だけどね〜?」
「だってね〜?」

 

「ばーっかだなぁ、シンゴ、お前不器用なんだから」
「だってーだってー」
「甘い」
「うーっ」
「何? 俺に食って欲しかった?」
「うーっ」
「じっとしてろ、食ってやっから」


「さてと、俺が作るから大人しくしてろ」
「千種ぁ」
「手伝うな、お前本気で不器用で才能カケラもねーから」
「うーっ」


どんがらがっしゃん………し〜ん…


「…場所、変えるぞ…;」
「……うん…;」

お掃除はキーパーさんによろしくで!!

「だからってオレんちでやるなーっ!!!」
「いーだろ、詞音はマリアんとこでも転がり込んでろよ」
「って、んなわけに行くかーっ」お前ら野放しに出来るかよ?!

てわけで、詞音ちで頑張る模様〜です。

「美味しい?」
「甘い」
「……本当だ」  どっちから食ったんだ王子…


「美味しいね」にっこりv
「……アンタ、チョコ食べる気ないだろ」
「ん〜、そんな事無いけどねぇ…もう一口食べたいなぁ〜」
「…レ…チェ…」
「一番甘いトコからねv」


チョコの甘ったるさを、甘ったるいキスで拭いとる。

まぁ王子は全身にチョコを塗ったくるとかはしないと信じているけれども!!

「ちょ……待っ……」
「蒼…」
「ん… …レイ…」
「……蒼?」
「っ…レイッ」
「…何?」
「………」恨みがましい目で手をかざす。
「……責任とるから」べとべとだね^^;
「………」当然、の眼差しで。
「………ねぇ…知ってた蒼…ココにホクロがある」
「…知るか……」
「俗に金運って言うけど…掴み取れる幸せは何だっていいよね…」
「……アンタ運命とか信じてるのか?」
「ん〜……どっちかって言うと、強引に引き寄せる、かな」ぐいっ。
「っ………レイチェス…」
「…ん?」
「結局のとこ、アンタの方がギトギトに甘い…」
「あはは、好きでしょ」
「……………俺も、相当甘い…」
「…うん…本当にね…」


三点リーダの間に一回一回口付けてるらしい…;

「はーいはーい、のえるいただきまーすv」
「え? あー、えーと…おじゃましてまーす」
「らいと…」
「もぐもぐもぐ…」にこにこにこ
「みおっ?」
「もぐもぐ…」にこにこ
「わーんのえるも食べるのーっ」
「帰りに買ってあげるからっ」
「………まぁ、いっか。 のえる、作ってあげるよ」
「え? アンタが作るのか?」
「テンパリングは任せた」
「……………」げっそり…;
「まぁまぁ蒼、かわいい義弟たちのためじゃないか」にこっ
「………何処まで甘いんだアンタ…」
「バレンタインは優しくなる為に。
 大好きなヒトタチの喜ぶ顔が見たいだろ」
「………おぼえてろ…」ぼそ
「……蒼、大好きだよ」
「………」大きくため息。されど作業準備。


なし崩し一緒に食わされるだろうけれども、
多分うんざりするくらい甘ったるい口腔内は、しっかり王子にぬぐわれる


当日


「蒼の分コレね〜♪」
「…あ、珊瑚、蒼は…」
「あぁ、美味いよ」
「……蒼…?」
「やっぱり珊瑚のは一味違うな」
「当然っしょ〜」ちゅ
「………えぇと?」
「ほらよ、アンタにもお情けでくれてやる。
 ………じっくり味わって食え」にやり
「………」美味くて…ちょっと悔しい…そんな感じ。  
「お情けでくれちゃってもいいの?」
「思いを、た〜っぷり込めといたから」にっこり
「嬉しいね、ありがとv」


「アイツ嫌味だって気づいてないわけ?」
「……さぁ? どうだろな」

「…ねぇ、珊瑚?」
「あぁ?」
「……コレさぁ、アルコール入れ過ぎてない?」
「……アンタ平気だろ?」
「……て、言うかさ、作る時、大丈夫だったのかなぁって」
「…バカぢゃん? 窓全開に決まってるだろ」威張って言うことか…;
「……はぁ… でもさ? 食べて、大丈夫なんだ?」
「…バカ? アンタ本当にバカだな、蒼にそんなの食べさせるわけないじゃん」
「…オレ用?」
「アンタとアイルとカイト用」
「あぁ、連中も一緒なんだ」ちょっとほっ
「しっかりたっぷり怨念込めといたから」
「………;」

カイトもかよ?!
珊瑚そろそろヤメテオケ…体力的に絶対勝てないんだから…;
まぁ、ある意味公認…;


きっとカイトはもくもくと食べていて、アイルは文句言いながらも食ってそうな。
「桃、どうせならアルコールそのままよこせよな」
「…じゃあ、食べなくてもいいから」
「誰も食わねーとは言ってねぇ」
「じゃあ、文句言わないでよね」
「文句じゃねぇだろ」
「じゃあ何だよ」
「提案」
「そんなのいらないから」
「少しは人の話聞いたほうがいいぜ?」
「アイルに言われたくないね」

延々…;

 

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