それは過去の出来事で。
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No.44 夏の間中、一緒に遊んだ。 走って転げて、振り向いたらいつも笑ってた。 「重くなった」って 抱き上げてくれた腕は こんなに細くなってた? 「すおーちゃん、どうしたの?」 「千種、こっちおいで」 「(てとてとてとっ)紅? すおーちゃんは?」 「……千種は…爺ちゃん大好きだよな…」 「うん」 「……大事に、憶えといて…」 「紅?」 爺ちゃんは冷たくて だけど眠ってるみたいだった… もー起きないんだって もー喋ってくんないんだって ひざにのっけてはくれなくて わかんないむずかしー話もしなくて 頭なでてもくれなくて 手を引いてくれることも…… 「すおーちゃん…?」 もえぎちゃんは泣かなかった… ただただ 静かだった…。 |
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