極めて日常

思春期紆余曲折 8

Blueさんちで強制合作v

「着替えたのか 背格好一緒だなと思ったけど」
「殆ど一緒〜♪」
「クリス 食べられない物は?」
「…石鹸」
「…それは 俺も食べられないな…」
「好きな物はっ?」
「………傷んでないりんご」
「え?」
「『腐ってない牛乳 焦げてないトースト』」
「……アンタ…;」


「彼女料理下手でね?
 料理長の料理は美味しいんだけどねぇ」

シルヴィアがいかに料理ベタであっても

それでも母親の手料理を食べていることには安堵

元来彼女は作ることがキライではない

 

ただ 壊滅的に才能がないだけ…;

唄うように。

唱和する声。

「「傷んでないりんご かびてないチーズ 潰れてない目玉焼き 焦げてないトースト……ごちそう」」

ままごとのような日々の追想。

 

「明日は珊瑚の手料理のようにはいかないから
 味わって食べろよな」
「蒼兄の料理も美味しいよっ」
「そうだね」
「チェスのスープも!」

 

「明日早いんだろ」
「早朝の光で撮りたいんだ 効果じゃなく」
「夜中に出るのか」
「そうなっちゃうね その分早く帰るよ」


「…クリス お弁当つけて何処に行くんだ?」
「………」
「今日はウチでゆっくりだ」

「シルヴィアって 聞いたことあるよな…?」
「えー? 俺は知らないけど」
「いや 爺さんの知り合いにいた筈だ」
「したら『おばさん』よか『おばーちゃん』ぢゃね?」
「……う…ん…;」

「まぁでも かーさんも変わんないけどね〜」

「そーいや シルヴィアっておばさん知ってるなぁ」
「つくしんち関係?」
「セレブか」
「ひーちゃんとこ薬草流してるじゃん?」
「へ?」

「なぁ そういやシンゴ お前は明日撮りねーのか?」
「…明日って何日…っ……ぅああああっ><」
「…もっと早く気付いてやれよ千種…;」
「王子も連れて帰ってやりゃいーのに」
「そりゃ無理っしょ」
「……ま 無理か…」

「シンゴさんの為に選んでる時間だからね〜」
「遅刻しなかったね エライエライ」
「その為の前日休暇だったからねぇ」
「全然遊べなかった まったく遊べなかったっ><」
「公園で子供とはしゃいでる姿目撃されてるけど…」
「泥だらけで騒いでたって視聴者の声が届いてるけど…」
「つか目立つ自覚しようよシンゴさん…;」
「本当にらぶらぶいちゃいちゃ出来なかったんだよぉうっ><」
「……そもそもそんな関係では…;」


「…王子…」


余裕に不敵な笑みですか…
まぁオレは何にも言わないけどね…;

よい子たちはおねむな時間

「この日の日の出を待ってたって?」

「入港してくる船影とか どうしてもリアルに行きたいんだと」

「それにほら 連中の髪見ろよ…」

「……へぇ…流石だね…計算しつくしてますってか」

 

「よく眠れた?」
こくん



「実は朝食は滅多に作らないんだ。
 明日はアイツが作るよ」




「出かける時は管理人さんに声を掛けること。
 腰を痛めたらしいから
 連中が『おみまーい』と押しかけることのないようにな」
「怪我しちゃったの?!」
「らいと程じゃないよ」

「いってらっしゃ〜い」

「…蒼さん 何してるヒト?」
「植物のおいしゃさんだって」
「へぇ…?」

 

 

「何してよっか?」

うずうず
うずうずうず…


「…?」
「え えへ?
 おみまーい 行くね?」
「……ダメって言われた」
「えーと…
 二人だけっ ね?っ」
「………うん」

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