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「(…ぼく…ココ知ってる…)」
「らいとくぅん きみはお父さんの話をちゃんと聞いていたかなぁ?」
「え〜と う〜んと…」てへ?
「お父さんキミが活発なのは嬉しいけれども> 怪我してる時じゃなければだよ?」
「う うん」
「らいとは今夜はちゃんとお家に帰って お父さんと寝ようなv お説教だv」
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「さてと 君の事放ったらかしだったね」
「…ひーちゃん…?」
「え? ……キミ…もしかしてクリスティーン?」
「シルヴィア いるの?」 「おかーさんは仕事 今だけおとーさんのとこにいる」
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「ちっちゃかったキミがねぇ」
「……ねぇ…灯って 灯?」
「ん? ぁあ 会ったの 大きくなったろう」
「ぼくよりおっきかった…」
「そうだね 灯の方が成長が早いなぁ」 「…赤黒くて ぶにぶにで ちっちゃかったのに」
「ひーちゃんは 変わんないね」
「………」
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「らいとの脚…」
「ん 大丈夫 あの子達は痛みには強いよ
そして回復も早い 4〜5日もしたら治るよ」
「………」
「クリス検診は?
ぼく等は少しばかり免疫が弱い 診ておこうね」
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「はい 異常なしだ
お父さんは? どんな人?」
「会ったことないの?」
「会わせてくれないよ シルヴィアは
キミの一族の中では叔父さんとお婆様だけだね
少しずつ細胞を分けてもらった」
「…病気?」
「違うよ…
蘇芳がやりたかったこと 少しでも近づきたいんだ
キミは蘇芳を知らないね」
「写真だけ 知ってる」
「……そっか…」
「母さんが持ってる」
「……うん…」
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人体実験したいと言ってるわけじゃない ほんの少しその細胞を分けて欲しいだけ だけど…
「蘇芳 ぼくだけじゃダメなのか?」
「彼女の一族は特別だよ 百彩は天涯孤独だって言ったろ…」
「私がアンタの子供産んでやるわよ! ソレをいくらでも実験材料にすればいいじゃない!!」
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「うちの子たちと
仲良くなってくれたんだ?」
「………うん…」
「…らいと お説教なの?」
「え?」
「今日も一緒に寝ちゃだめ?」
「………;」
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「……帰っちゃった…」
「センセ 仕事しよーよ?」
「午後の診療までには時間がある 今日は患者も少ないしな」
「…甘い お前本っ当甘い」
「………先生?」
「……僕さぁ…
兄弟欲しかったんだよねぇ…」
「え?」
「蘇芳とも兄弟みたくなれて
息子たちとも 兄弟みたいにってさぁ…」
((それ凄い無理あるんぢゃ…;))
「大事なヒトとか…
どうやって選ぶんだろうね?
離れたくないとか
どうして憶えるんだろう……」
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「せんせい?」
「ん〜」
「シルヴィアさんからお手紙届いてますよ」
「ん〜……
……まだまだ見つかるわけないねぇ…」
僕の孤独とその理由と
願う寂寥と夢見る孤独
ねぇ蘇芳…キミの残した空洞は深い…
「萌葱ちゃんの飯食べたいなぁ…」
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「走ってる走ってる…やっぱりお説教だなぁ^^;」
<放課後>
「ばぁっかだなぁっ 灯まだ謝ってないんだ♪」
「アグリ;」
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「僕には料理上手の浅葱ちゃんがいて
息子の珊瑚くんは更に凝った料理も得意で
灯くんも時々夜食を届けてくれる…なのに
なんでだろうね…
小さい萌葱ちゃんの作ってくれた食事が
とても懐かしいことがある…
いつか 忘れちゃうのかなぁ…」
………ねぇ…キミたちとのさよならは
ずっとずっと先がいい…
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<灯はバイト中>
「灯〜っ」
「…よ チヒロ カグラ」
「学校は? いいの?」
「今日はなっ アグリ;」
「ヒカル その柿ちょうだいっ」
「たーくお前は;」
「おごってやる ウチ持って帰れ」
「灯 今日は帰りは? りょく待ってるよ」
「………;」
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「…にしてもアグリ
相変わらずリュック空っぽだな」 ほら入れてけ
「大丈夫 みんなお腹の中v」
「あのな; 学校に何しに行ってるんだ;」
「勉強もしてるよ 授業中だけはっ」
「カグ…良いお兄ちゃんだな」にこ
「ぇえっ カグラがお兄ちゃん?!」
「あー うん…どっちだろね?」
「そっかお兄ちゃんかぁ 甘えちゃぇ〜」
「わっアグリっ」
「こらこらこらっ 自分で持てっ」
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「ばっかだよなぁっ さっさと謝っちゃえばいいのになぁっ」
「う…ん…;」
「まぁ…そうなんだけどねぇ…;」
「灯くーん もう次行っていいよ」 「はーい 上がりまーす」
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「灯くん ほい」 「え?」 「りょっくん好きだろう さっさと謝っちまえ」 「………(T
T)」
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