極めて日常

思春期紆余曲折 13

Blueさんちで強制合作v

「(……灯?)」

 

「らいと」


「あ ヒカル〜お仕事? 帰り?」
「いや あと一件
 今日は帰れよ らいと
 んでコレ持ってってやって」
「はぁい」
「クリスは?
 兄貴たち仕事だろうから ウチ来てろよ」

「そうだ らいと りょくに伝言」
「なぁに〜?」
CHU
「寂しがってるから」
「了解〜」

 

今の……何…?

「らいと 脚は?」
「だいじょうぶ〜 さっきおとーさんに診て貰った」
「そっか 親父元気だった?」
「う〜んと元気」

………何? 今の…
………何これ…何でぼくは…?

 

CHU
「…クリス? 寂しくなっちゃった?」
「………え…?」
「オレもね あるよ
 一人で出かけててもねぇ
 家族連れとか見てると
 やっぱりウチがいいなぁって思う」
「…らいと…」
「でも クリスとオレも兄弟みたいなもんだって
 蒼兄が言ったから
 同じだよ〜♪」
「………」


温かくってむず痒い…コレって…

…って…違うよぼくはさっきまで…
全然違うことを考えていて…
……ぼくは 自分より小さい子供を見たことがなかった…
写真でしか…
父さんも 叔父さんも お爺様も…
今のオトナの顔しか知らない…

「電話があったよ 今日は向こうに泊まるんだってさ」


「がっかりしてる」
「……まぁね…」
「俺も行こうかなと思っちゃったよ」くす
「それは酷いな;」

「ま 今夜はオトナの夜を楽しもうか」
「…あんた本当に切り替え早いよな」

 




「だぁっから悪かったっつってっだろーがっ」
「全然反省してる顔に見えねぇけどな」
「「「千種まだぁ?」」」
「は〜い 今行くよ〜ん♪」
「売れ 売って来い 今日のガントは昨日分増しだ」
「へいへい」


「ったくアイツいるといないじゃ売り上げ違うからな」
「本当わけわかんねーよ;
 友釣りで
 3人来りゃ3人に上下揃い
 2パターンは確実売るからな;」
「『ちーの喜んでくれる顔見たいからv』てか」
「『ちーの選んでくれたのじゃなきゃイヤ〜』てか」
「連中張り合って買ってくからな…;」
「…こないだよ ウチには珍しい年代の…」
「あーあのおばはんな」
「壊滅的なな」
「千種の選んだヤツ一揃いで化けやがった;」
「だね…メイクまでしてやってたよな;」 
「アイツ…年齢制限ねぇし…;」
「…本気だからな…常に…;」

「ただいま〜 皆お土産あるよ〜♪」
「らいとっ」
「………」

 




何なの…;

「わぁいv」
「おみやげ?」
「おみやげ!!」
「せんりひん〜v」


「どしたのりょく」
「だって灯がっ」
「寂しかったの?」
「そうだよっ」
chu
「あとね灯から〜」
chu
「『逢いたいよ…』」
「………」
「逢えるよ」
「………うん」

「………;」

「しょーがないよ アレはもう
 らいとはりょくが育てたよーなもんだからな」
「って…ぼくは別に…え?」
「らいとに感情を持たせたのって りょくだよ
 だからしょーがない」

「二人ともガリガリでぼろぼろだったけど
 りょくはいーんだよ、割とすぐ懐いたんだ
 でもらいとは全然俺たちなんか見てなかったもんな
 敵意とか恐怖心とか
 そんなのもねーのってなんか 怖いよな」

 

「ま ともかく りょくちょっと寝かせてやって?」

「連中はさ 俺が何か作ってれば寄ってきて
 オレもボクもと手ぇ出すんだよな
 
 りょくはちょっと変わってて
 オレが何かやってると
 『りょくもするー』って
 危ないからダメって言うと泣きそうな顔すんの
 灯のマネがしたかったんだろうけど

 勿論甘いもの好きだし
 食べさせれば嬉しそうだし
 だからちょっと味見させたりするぢゃん?
 でもらいとってそれ見てるだけなのな
 そんでらいとにも持たせると
 不思議そーに見上げられて…あれ参ったよな…
 食べていいんだよ って
 言ってもすぐには解んないで
 絶対の自信作なのに
 食べても顔色変わんねーの
 ……へこむだろ それ
 実にアイツ最初コトバ知らねーし
 美味しいも不味いもないし
 好きも嫌いもないし

 そんで戦法変えたのさ
 いくつもいくつも 何種類も並べたら
 やっぱ好きな物に手ぇ出すだろうって思うだろ
 ……でもアイツってば近いとこから食べるのな


 ……でもって俺はいつまで経っても
 灯のマシュマロに勝てない
 甘いだけの 柔らかいだけのマシュマロにだぞ」

「さてと こいつらよろしくな」
「っ桃ちゃんは?」
「俺の邪魔をすると美味い飯が食えない
 こいつらは良く知ってるよ」

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