極めて日常

思春期紆余曲折 3

Blueさんちで強制合作v

<翌朝>


「灯の左目が殆ど見えてなくても
 何の不自由もないように
 俺達は慣れ過ぎてる……」
「そうだね  皆優しい…」
「…アンタは気付いてた」
「らいとは右側からの反応が少し遅い。
 自覚があるから大事には至っていないけれど、
 この先もずっととは限らない」
「だからと言って、閉じ込めておくわけにはいかない。
 友達を作るなとも」
「……安全な鳥かごを与えさせてはくれない…」
「欲しくないだろ、アンタだって」
「……まぁね、自由なあの仔が愛しいよ」

 



それは多分きっと、ずっと、

アンタの欲しかったもので…
得られた幸福を、確かに知っているから…

 

日常は…ある意味救いで、容赦ない…

 

「灯、救済してやって?」

 

Pi Pi− 立ち乗り禁止ーっ。

「どーしたよ? アイル」

「んー…灯の目に入れさせちゃヤバそーなジャリが…」

「うぁ…家出かなぁ;」

「どっかで見たよーな面だな」

「? あー、言われてみれば…」

「おっさき〜」

「けーれけーれ、お前なんかいたって無駄だ」

「クロウの歌詞好きだしv よっしくよっしくv」

 


「……オレは何も見なかった、お前は?」

「なんの事だ?」

「じゃ、飯にすっかー」

「だな」



「今日はちー家にいる筈だもんね〜♪」


「……あ… ぼくあのヒト知ってる…」

 

明日は久々の丸一日オフv

ちーと何しよう?

オレってばどうしてこんなとこで子供にかまけてるんだろう…

そりゃかわいいよ?

りょくたちと一緒くらいかなぁ?

でもでもでも、今日は久々午前上がりで明日は休みで…

今頃ちーと遊んでた筈…;



「らいと、脚どうだ?」

「あ、桃ちゃん…大分良いよ」

「親父に診て貰ってこいよ、ウチにいたんじゃ休めないし。

 ついでに買い物してきて?」

「らいと、丁度いいから甘えてなんかねだり倒してこい」

「う〜ん…;」

「ぼくねぇ、貴方を知ってるよ」

「え?」

「タレント名鑑に出てた、お父さんともシゴトしてる」

「ぇえ?! だだだ、ダレだろっ、タレントさん?

 スタッフ? プロデューサー?!」

 

 

「おっかい〜もの〜おっかいもの〜♪」

 

 

シンゴちゃん…

君アイドルで認知度高いってこと覚えようよ…

 

らいと…脚だけじゃないよ打撲だいぢょぶ?

 

 

「………」

「っもっと何か食べる?」

「………」

「すいませんっ オーダーっ………らいと!!

 らいとこっちおいで!!」

「………?」

「しんごちゃんだーv こんにーちはーっ……?」

 

 

「…ジュース、飲む?」

「………ありがと…」

 

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